取扱作家
米倉斉加年・絵本原画展
役者として舞台・映画・テレビなどで活躍する一方「演劇と同じぐらい絵を描くことが好き」で、絵師としても際立った才能を発揮し続けていた、米倉斉加年。
なかでも絵本作家として、1976年には「魔法教えます」で、ボローニャ国際児童図書展の「子供の本グラフィック大賞」を受賞。さらに翌1977年には「多毛留(たける)」で同展の「青少年のグラフィック大賞」を受賞するという2年連続大賞受賞という世界初の快挙を成し遂げました。
今回の展覧会では、ボローニャ国際児童図書展受賞作である「多毛留」と、娘・かのさんの文章に米倉が絵を添えた「トトとタロー」。それに中学1年生の国語の教科書に採用され続けている「おとなになれなかった弟たちに…」の原画と文章を中心に、その他にも米倉斉加年が描いた女性や子供など数多くの「憂気世絵」を展覧いたします。
2014年80歳で急逝した米倉斉加年の、強いメッセージを持った絵本原画展。今の時代にこそ、多くの人々にご覧いただきたい作品です。
作品
「丹頂鶴」
水彩画
「八つ墓村」
水彩画
「人になった魚」
水彩画
「赤い月夜に旅立つ魔女」
復刻版画
「花のスカーフをした女」
復刻版画
「リリオム」
復刻版画
「子猫と赤い着物の娘」
復刻版画
「服部半蔵」
復刻版画
「海人族の戦士」
復刻版画
「丹頂鶴」
水彩画
「八つ墓村」
水彩画
「赤い月夜に旅立つ魔女」
復刻版画
「花のスカーフをした女」
復刻版画
「リリオム」
復刻版画
「子猫と赤い着物の娘」
復刻版画
「服部半蔵」
復刻版画
「海人族の戦士」
復刻版画
展示内容・企画料
プロフィール
米倉斉加年
「海流座」主宰
役者・演出家・絵師
米倉斉加年「海流座」主宰 |
- 1957年(昭和32)
- 劇団民藝水品演劇研究所入所
- 1967年(昭和42)
- 第11回新劇演技賞
第1回紀伊国屋演劇賞 - 1976年(昭和51)
- ボローニャ国際児童図書展グラフィック大賞
(子供の本の部) - 1977年(昭和52)
- ボローニャ国際児童図書展グラフィック大賞
(青少年の部) - 1981年(昭和56)
- 第4回日本アカデミー賞優秀助演男優賞
- 1988年(昭和63)
- 第23回紀伊国屋演劇賞
- 2000年(平成12)
- 劇団民藝退団
- 2014年(平成26)
- 8月26日出身地の福岡にて永眠(享年80歳)
映画、テレビ、商業演劇、絵師と幅広く活躍している米倉斉加年は、宇野重吉に師事し、劇団民藝の宇野演出作品に数多く出演し共演しました。
「ゴドーを待ちながら」(宇野重吉一座)による木下順二民話劇の全国巡演。
北林谷栄脚本の演出と共演。
- 演出・出演作品
- 「リア王」(シェークスピア)。「大司教の天井」(ミラー)。
「オットーと呼ばれる日本人」(木下順二)等を演出・出演。 - 商業演劇
- 東宝公演、森光子主演「放浪記」では白坂五郎役で連続出演しています。
- 自主公演
- 1996年より「まさかね図案舎」制作の自作・演出・主演の「娘の結婚」で全国公演を続けています。
- 画業・出版
- 絵師としての仕事も多く、絵本「多毛留」「人魚物語」「おとなになれなかった弟たちに…」等があり、画集を含め多数出版しています。
2003年7月、新作絵本「トトとタロー」を出版。その他、挿し絵、表紙絵、ポスター等も数多く手がけ、個展も毎年、各地で開催し好評を博しています。
エッセイ集として「道化口上」「演ずること」他があります。 - 切手
- 1981年、郵政省記念切手・日本の歌シリーズ、切手原画「椰子の実」を描く。
2003年・2004年の年賀状を福岡郵政局より依頼され描く。 - 教科書
- 絵本「おとなになれなかった弟たちに…」は1987年より中学1年生国語教科書に採用され、現在も使用されている。