大正3年(1914年)10月、日本橋呉服町(現中央区八重洲)に「港屋」という絵草紙店が開店した。間ロニ間、奥行き二間の小さなお店で、店先には目立つように「港屋絵草紙店」と書かれた大きな提灯がつり下げられていた。この店は、夢二が離婚したたまきや子供たちの自立生活のために持たせた店であった。夢二がデザインした版画、千代紙、便せん、封筒、団扇、風呂敷、帯、浴衣、手拭い、絵本などの生活雑貨を販売し、当時の夢二人気にあやかって、店は大層繁盛した。夢二も仲間を連れてきては港屋を盛り立て、若い作家たちの作品の発表の場ともなった。しかし夢二は皮肉なことにこの店で知り合った彦乃と恋愛関係となり、それが原因でたまきと諍いを起こす。
又、本人も多忙になったがために、商品の補充が続かなくなり、結局2年後の大正5年に港屋は閉店することとなった。後に版画関係の版木は大阪の柳屋に引き取られ再摺りされ販売された。
大正3年頃(木版画)
外寸:52×36cm
大正3年頃(木版画)
大正3年(木版画)
大正3年(木版画)
53×42cm
写真パネル
65×55cm
写真パネル
45×34cm
大正3年頃(木版画)
45×37cm
大正3年頃(木版画)
45×37cm
大正3年頃(木版画)
45×37cm
大正3年頃(木版画)
79×79cm
大正3年頃(木版画)
79×79cm
大正3年頃(木版画)
52×36cm